掲句は昨年、今年は早くから暑い日があって、蛇にも春のうちから何度もお目にかかりました。とは言うものの出てきたものの動けない状態で日を浴びている蛇、掲句のようにこちらの動きに反応してさっさと逃げ出す蛇に出会うのはこれからです、、、。(2024年夏詠)
月: 2025年5月
寺の鐘鳴つて鳴きだす雨蛙
天気の良い日、遠くで寺の鐘が一つ、それに合わせたように鳴きだす雨蛙。別にどうって事ないのだけれど、自然があふれている周囲、、、。(2024年夏詠)
著莪の花出雲街道山路へと
国道を逸れて山路へ入っていく出雲街道。その入り口の山すそに出雲街道と標した石碑、そのそばに一叢の著莪の花、薄い花色がさわやか、、、。(2024年夏詠)
若楓そうじ機の音水の音
通りがかりのお宅。休日の朝。掃除機の音がしている。家の前を小川が流れ、庭の楓の緑が美しい、、、。(2024年夏詠)
初夏の先ずは楷書で句を記す
立夏です。夏です。最近思うような句を詠めない事が多いのですが、それでも立夏の日は心新たに句帳に向かいます。下手な楷書で、、、。(2024年夏詠)
野も山も川も緑に暮の春
野も山も、それを映す川も緑色。暦の上では春も今日まで、、、。(2024年春詠)
春寒の憲法記念日空真青
昨年の憲法記念日、、、。(2024年春詠)
物憂げに少女が一人暮の春
散歩途中で見かけた物憂げに河原を歩く少女。たぶん近所の少女と思うが、そうだとすると知らない間にずいぶん成長したものだ。水色のランドセルで、「おはよう」と声をかけると蚊の鳴くような声でうつむいたまま「おはよう」と返してくれたのは一年生の時。愛犬もみじに「触ってもいい?」と聞いてきたのはいつだったか、、、。(2024年春詠)
戦争の有りて八十八夜寒
五月一日、八十八夜です。早いものですね、、、。(2024年春詠)