初蛇や音して紐の動きたる

掲句は昨年、今年は早くから暑い日があって、蛇にも春のうちから何度もお目にかかりました。とは言うものの出てきたものの動けない状態で日を浴びている蛇、掲句のようにこちらの動きに反応してさっさと逃げ出す蛇に出会うのはこれからです、、、。(2024年夏詠)

物憂げに少女が一人暮の春

散歩途中で見かけた物憂げに河原を歩く少女。たぶん近所の少女と思うが、そうだとすると知らない間にずいぶん成長したものだ。水色のランドセルで、「おはよう」と声をかけると蚊の鳴くような声でうつむいたまま「おはよう」と返してくれたのは一年生の時。愛犬もみじに「触ってもいい?」と聞いてきたのはいつだったか、、、。(2024年春詠)