倉敷のアイビースクエアの隅のほうに小さな池があり、たくさんの亀がいる。狭い岩場が作ってあって、春先には亀たちがぎゅうぎゅう詰めになって日差を浴びている。遅れをとった亀が、その日を浴びている亀の上に上ろうとするのだが、上手く足がかからず、途中まで上ってはごろごろドブンと落ちてしまう。それでも懲りずに、何度も何度も上っては落ちている。そのごろごろドブンの時の音がなんだか悲鳴のように聞え、本当に亀って鳴くのかも知れないと思った。掲句は別の場所の亀で、アイビースクエアの池には外来種は見当たらなかった、、、。(2014年春詠)