あれがその寒気の境冬の雲

時々天気予報の前線の図のように空が分かれて片側が雲に覆われている事があります。冬に限った事ではありませんが特に冬、北の空が重い黒雲に覆われているのを見ると、たぶんあそこが寒気の境なのだろうと思ってしまいます。素人考えに過ぎませんが、、、。(2022年冬詠)

日本海水平線まで冬の雲

ず~っと昔、一泊忘年会で鳥取の海辺の民宿へ行ったことがあります。仕事が終ってから出発しますから現地に着くのは結構な時刻です。着いたらすぐに風呂、蟹尽くしの宴会と続いて、後は寝るだけ組か、麻雀組かになります。翌日は重たい頭を抱えて港へ、お決まりの魚市場での買物、海を見ての帰途となります。雪がちらつく寒い日でした。初めて見た冬の日本海は、黒く低い雲が水平線まで垂れ込め、押しつぶされそうな感じを受けました。ああ、これが日本海側の冬の暮らしなのだと思いました。・・・掲句は海の写真を見ていてその時を思い出した時の句です。(1998年冬詠)