昨日に続き古い句です。近所の神社に生えて大きくなりかけた筍、剥く度に鮮やかな緑が、、、。色はきれいですが食べるには、、、。(1998年夏詠)
カテゴリー: 1998
母の手の作りし寿司の芽山椒
古い句ですが母の日なので母を思い出して、、、。(1998年春詠)
熱の子の枕辺に置く冬苺
そろそろインフルエンザの予防接種に、と思いながらふと思い出した句です。初心も初心、子供も小さかった頃、、、。(1998年冬詠)
ことさらに一日長き初仕事
俳句を始めて二十年目に入りました。長い割に進歩は少ない。今年は今までの句を一度整理してみようと思っています、、、。パソコンの古いデータを追っかけて行くと、俳句を始めたのは1997年12月25日、年が明けて初仕事の日に作ったのが掲句になります。若かったですね、、、。(1998年新年詠)
銀漢に覆ひ尽くされ峪の村
子供の頃の実家周辺には街灯がなかった。だから家々の灯りが消えると集落は真の闇に包まれる。真上に、Ⅴ字に切り立った山を橋脚のようにして、銀河が横たわる。流星が見える。蚊取線香を点けて縁台に寝転がっていると時を忘れた。飽きることはなかった、、、。(1998年秋詠)
少年の潔癖白き靴を買ふ
こんな句もありました。上の子が選んだ愛想のない真っ白な運動靴を見た時、思わずこんな句にしてしまいました、、、。(1998年夏詠)
かなぶんの瑠璃の背急に開き発つ
また古い句です。散歩の途中で見つけた綺麗な黄金虫、観察途中に突然、、、。黄金虫は逃げましたが、代わりにこの句が残ったのです。この句は出来た場所もきちんと覚えています。GPSぐらいに正確に、、、。(1998年夏詠)
夏蝶の水辺に羽を開き閉じ
古い句を続けます。この水辺は明らかに我が家の裏の用水路です。今でも毎年大きなアゲハがやってきます、、、。(1998年夏詠)
緑蔭に心広げて風通す
昨日に続き古い句です。昨日のラッキョウの句の次に書き留めていました。さてどこの緑蔭だったのだろう?記憶に無しです、、、。(1998年夏詠)
らつきようの白き眠りの瓶の底
先日 money.child さんに発掘していただいた初心の頃の句です。自分でも懐かしくて書いてみました、、、。好みはまだ青臭さが残るぐらいのラッキョウですが、二人暮らしになってからというもの消費量ガタ落ちで、古いラッキョウがいつまでも出てきます。困ったものです、、、。(1998年夏詠)