青葉が茂り並木道に程よい日陰が出来ている。木洩日が斑となって風が吹くとチラチラと揺れる。暑くも無し、寒くも無し、、、。(2019年夏詠)
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緑蔭に休憩長し女子衆
某所で見た緑蔭での休憩風景、にぎやかです。それにしても長い。皆さん勤務時間内のようではあるのですが、、、。(2017年夏詠)
緑蔭に風を集めるごとく道
バラ園の奥の少し高い位置に大きな木立があり、ちょうど木陰になる所に休憩用のベンチが置いてある。バラの間を通って来た道がその木陰に集まるように造ってある。風も、その道を通って集まるようで、ベンチに座ると歩き疲れた身体に心地よい、、、。(2017年夏詠)
緑蔭に心広げて風通す
昨日に続き古い句です。昨日のラッキョウの句の次に書き留めていました。さてどこの緑蔭だったのだろう?記憶に無しです、、、。(1998年夏詠)
緑蔭に入りて風のなすがまま
句会帰りに寄った道の駅、裏に田圃が見渡せる広場があり、大きなケヤキの木の下にベンチが置かれている。暑い日だった。自動販売機で買ったアイスコーヒーを傍のテーブルに置き、ドッカとそのベンチに座ると、後はもう風のなすがまま、しばらくは動く気になれなかった、、、。(2014年夏詠)
遠ざかる緑蔭いよよ暗かりし
木陰から晴天の大地へ歩き出して後を振り返ると、こんな感じ、しませんか、、、?(2014年夏詠)
緑蔭を洗ひて川の速さかな
夏になると用水の水量が増えるのは田植の準備のせいだろうと思う。掲句は例によって西川緑道公園での句で、この川が直接田圃と関係があるのかどうかは知らないが、初夏の頃は水量が増える。もともと水量は川幅いっぱいあり豊かなほうだと思うが、それがさらに増えてとうとうと流れる様は気持ちが良い。両岸の木々も緑が濃くなり川面に影を落としている、、、。(2014年夏詠)
緑蔭の風に預くる五感かな
国道53号線の道の駅くめなんでの句。暑い日だった。句会からの帰りにちょっと休憩、大きな欅の木の下のベンチに腰を下ろすと、心地よい風が身体を撫でて行く。途端に全身の力が抜けていくような感じ、「もう俳句なんかどうでもいいか」と、しばらくはその風に浸っていたが、そこはそれ、しっかりと一句拾って帰った、、、。(2013年夏詠)
緑蔭のベンチに一人鎧武者
※※ 映画ロケ風景 ※※ と書いて置けば分かるでしょうか。まだ二十代の頃になりますが、夏に津和野城址へ行った時のことです。城址への山道を歩いて、いきなり足軽姿のお侍に出くわしました。一瞬理解不能に陥り、心臓が止まるかと思いましたが、映画のロケと聞いて納得しました。山上の城址では、雲の位置が悪いとかで、皆さん時代劇の衣装のまま、思い思いの場所で休んでおられました。そんな中に観光客が混じっている、なんとも不思議な光景でした、、、。ふと、そんな若かった頃の夏を思い出しました、、、。(2013年夏詠)