倉敷風景、、、。(2017年冬詠)
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枯葎音して動く鳥の影
鬱蒼としていた河原の草むらが次第に枯れて行きます。時々カサコソ音がします。何かの鳥だと思うのですが、こちらが立ち止まると音も止んでしまいます。いまだ正体がわからずです、、、。(2017年冬詠)
茶の花やころがりさうに坂の道
棚田沿いに急な坂道が続いている。表面はコンクリート舗装、一応すべり止めの刷毛跡が付けてあるが、年数が経って表面はざらざらになっている。上りはまだ良いが下りが危ない。必要以上に足に力が入ってしまう。一息には無理で、ちょっと一休みと腰を伸ばして道端を見ると茶の花が咲いていた。目立たない花、、、。(2017年冬詠)
冬めいて道行く人のはや無口
寒くなるとついつい無口になりますね。まして知らない人なら仕方ないか。挨拶ぐらいきちんとしたいものですね、、、。(2017年冬詠)
熱の子の枕辺に置く冬苺
そろそろインフルエンザの予防接種に、と思いながらふと思い出した句です。初心も初心、子供も小さかった頃、、、。(1998年冬詠)
自転車で通る異国語夕時雨
毎日我が家の横を自転車で通る三人の若者、話している言葉は分からないけれど顔はアジア系の、今話題の技能実習生だろう。出会えば片言の日本語で挨拶してくれる。見た目は決して十分な生活をしているとは思えない、むしろ低賃金で我慢して我慢して働いているのだろう。たぶん、と思える彼らが働いている事業所には3年間もの研修が必要とは思えない。三人で自転車で雨の中を傘もささずにしゃべりながら家路を急いでいる、、、。(2017年冬詠)
日翳れば光あるごと石蕗の花
石蕗の花がきれいです。どなたが植えられたのか、散歩に行く土手の桜並木の木の根元に、多くは無いのですが可憐な花をつけています。この時季では一番好きな花です。だからでしょうか、ついつい同じようなシチュエーションの句を詠んでしまいます、、、。(2017年冬詠)
大くしやみ何処の誰それすぐわかる
こんな事ってないですか?遠くに聞えた大きなクシャミ、普段は楚々とした物腰の美人、、、。(2017年冬詠)
小夜時雨三日の月をけぶらせて
「あれっ?雨だよ!」と思って見上げた夜空に雨に煙る三日月、、、。(2017年冬詠)
軽やかな音は小春の一両車
いつもの姫新線です。コトコト、コトコト、、、。(2017年冬詠)