リモコンの声やさしくて冬深し

昨年の今頃でした。お風呂のボイラーが壊れ、寒波の中で数日間お風呂無し、お湯なし、最悪のクリスマスを過ごしました。幸い年末には新しいボイラーが間に合いましたが、ひねればお湯の出る生活を改めて有難く感じた数日でした。掲句はその新しいボイラーのリモコン、優しい女性の声で親切に教えてくれるのです。「熱いお湯が出ます」とか「お湯張りをします」とか「お風呂が沸きました」とかですが、つい「はいはい、わかりましたよ」なんて言いたくなるのです、、、。(2017年冬詠)

冬深しいつも十時の掛時計

二月です。掲句は某喫茶店の掛け時計、動いていません。飾りです。昨年吟行で児島の旧野崎家住宅へ行きましたが、こちらの古い台所の奥に掛かった掛け時計、動いていましたよ、正確に。野崎家住宅は細かい所まで気配りの行き届いた展示がされていて、また行ってみたいところです、、、。(2016年冬詠)