日向ぼこいつの間にやら日は西に

冬至まではまだ一月以上ありますが、随分日が短くなった気がしますね。散歩も日向ぼっこ同様日のあるうちに出るのが一番ですが、ちょっと遅れると日が落ちてしまいます。途端に河川敷を吹く風は冷たくなって身震いするほどになってしまうのです。それなら早く出れば良いのですがついつい、、、。(2017年冬詠)

時に竿立てて釣師の小六月

鯉釣りの季節のようです。河原に車を止め、一人で何本も竿を立てている方を見かけます。おなじみの老釣師は常に一本だけ、鯉との勝負に集中されています。去年は70Cm、80Cmの鯉を何度も見せてもらいました。見事なものです、、、。(2017年冬詠)

列車着く頃や冬日の差し初めて

昨年の誕生寺吟行での句、駅で県南から来る句友の到着を待っていた時間だから午前十時前頃、やっと雲の間から駅舎の前に薄日が差してきてホッとした。晴天とはいかないだろうが、初冬らしい吟行日和の予感、、、。(2017年冬詠)

冬深しいつも十時の掛時計

二月です。掲句は某喫茶店の掛け時計、動いていません。飾りです。昨年吟行で児島の旧野崎家住宅へ行きましたが、こちらの古い台所の奥に掛かった掛け時計、動いていましたよ、正確に。野崎家住宅は細かい所まで気配りの行き届いた展示がされていて、また行ってみたいところです、、、。(2016年冬詠)