我が家の裏を走るJRの線路の土手がちょうど我が家の一階の屋根ぐらいの位置です。その線路伝いに時々やって来るのがタヌキ。下から見上げると警戒心の薄そうな顔でしばらくは逃げもせずこちらを見降ろしています。他にもキツネやらイタチやら。川にはヌートリアもいます。愛嬌のあるのはやはりタヌキでしょうね、、、。(2020年冬詠)
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飽食の鳶や鴉や寒施行
昔は食べ物が少なかっただろうし、大切にしたから、寒の時季にその中から野の動物たちに分け与える事にも大きな意味があったのでしょうね、、、。(2018年冬詠)
寒施行孤高つらぬく鳶一羽
「寒施行?そんなものいらないよ」と、冬空の点になりそうなほど高く輪を描くトンビ、、、。(2017年冬詠)
犬猫に鴉にとんび寒施行
来るもの拒まずの寒施行ですが、鳶はお腹が空いていても自分の翼が引っかかるような所へは下りてきません。というのは前ぶりです、、、。もうずい分前の冬のことになりますが、「とんびに油揚げをいただいた」ことがあります。河原を散歩していると、土手の上で鳶が三羽争っているのが見えました。「おいおい、喧嘩はやめなさい」と、通り過ぎようとしたとき、一羽が黒くて長いひも状の物を掴んで飛立ちました。続けて二羽も飛立ち、空中でしばらく争っていましたが、とうとうそのひも状の物を放してしまいました。あ~っと言う間もなくそれは岸辺の枯茨の中へポトン。三羽はそのまま川を越えて飛び去って行きました、、、。黒くて長いので蛇だろうと思いましたが、生来の怖いもの見たさで見に行くと、なんと大きな鰻ではありませんか!前ぶりの通り、鳶は枯茨には近づかないのは知っていましたが、念のためそのままにして散歩を続け、帰りに見るとやはりそのままでした、、、。で、なぜかポケットにレジ袋があったので、遠慮なくいただいて帰りました。捌いてその日の夕食に。もちろん犬にも猫にもお相伴を、、、。長さ55Cm強、油ののった鰻でした。なぜあの時季に鰻なのか、未だにわからない、嘘のような本当の話です、、、。(2012年冬詠)