どの家か分からないのですが、近所の農家に一軒だけ鶏それも雄を飼っているようで、朝の散歩の途中で時々コケコッコーと大きな声が聞こえてきます。寒い間は聞こえなかったので、夜明が早くなった、ということなのでしょう、、。(2016年春詠)
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凍ゆるむ鍵穴さぐる指先に
寒いのにわざわざ歩く必要も無いのだが、出来るだけ歩いて通勤することにしていた。冬は寒かった。手袋をしていてもジンジンする指先を、バッグを持ち替えてはかわりばんこにポケットに入れた。会社へ着いてからがまた大変で、凍える指先で鍵を握り、正門、通用口と開けていく。そんな季節を越えてふと感じた春の到来、急いで中に入りセキュリテーのロックを外すと、これは年中変わらない機械の中のお姉さんの「おはようございます」の美声、、、。(2011年春詠)