俗に「津山時間」あるいは「作州時間」と呼ばれるものがある。なんてことはない、ようするに時間にルーズで、決められた集合時間は、その時間までに集まるのではなく、その時間から集まり始めるというぐらいに考えておいたほうが良い、と言うのが津山時間である。今はだいぶ良くなったが昔はひどかった。だから役員会でも寄り合いでも、本題に入るまでがやたらと長く、近況の確認から始まり、近所の誰某の噂話、やがて種まきの話なども出てくるのである。歳時記によると、大根は二百十日前後に蒔くそうだ。(1998年秋詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
俗に「津山時間」あるいは「作州時間」と呼ばれるものがある。なんてことはない、ようするに時間にルーズで、決められた集合時間は、その時間までに集まるのではなく、その時間から集まり始めるというぐらいに考えておいたほうが良い、と言うのが津山時間である。今はだいぶ良くなったが昔はひどかった。だから役員会でも寄り合いでも、本題に入るまでがやたらと長く、近況の確認から始まり、近所の誰某の噂話、やがて種まきの話なども出てくるのである。歳時記によると、大根は二百十日前後に蒔くそうだ。(1998年秋詠)