逃げし犬探して老爺植田道

いつもは柴犬を連れて歩いている老人、珍しく一人だと思ったら「うちの犬を見なんだじゃろうか?」。「夜のうちに離れてなあ、たいてい朝には帰るんじゃけど」と言っているうちに、「ああ、おったおった」。振り返ると畦道の遠くに走ってくる柴犬の姿があった、、、。(2015年夏詠)