掃除して読めぬ石文若楓

町内の溝掃除、ついでに町内唯一の史跡の掃除もします。史跡と言ってもほとんど訪れる人は無く、小さな丘に壊れかけた鉄柵と大きな石碑、そばに古い楓の木が一本あるだけです。碑文は全く読めません。そこそこきれいにすると後はその楓の下に座り、お駄賃のペットボトルを手にあれこれの話をして時間を過ごします。町内コミュニケーションの貴重な時間、楓の若葉がきれいです、、、。(2021年夏詠)

受け流す風の強弱若楓

町内の掃除で近所の史跡へ行った時の句。こんもりとした小さな丘の上に大きな石碑が建っています。漢字ばかりで読めません。丘の隅っこに一本、楓の木があります。一緒に掃除をした古老が「ワシが子供の頃にはもうあったで」と言われる老木です。掃除の手を休めて汗ばんだ身体に風を感じながら聞く古老の話も楽しい、、、。(2020年夏詠)