走馬灯ふすまの影もまはりけり

夜の田舎道を走っていると、時々軒下に明々と吊るされた新しい盆提灯を見ることがある。そのお宅を知っているわけではないが、何度も走っている道だから、何となく新しく盆を迎えたお宅と感じられる。後の明々と灯された座敷にはきっと走馬灯が回っているのだろう、華やかに、そして静かに、、、。(2008年秋詠)