田蛙の声止みしとき真の闇

水が入ったのが四日前、次の日の夕方に代掻き、一日置いて昨日の夕方に田植が終わった近所の田圃。今朝散歩の途中で見ると、まだ濁った水の中に粒々の入ったゼリー状の大きなかたまりが二か所も。蛙の卵です。驚きです。そもそも水が入ると待ってましたとどこからか出て来る蛙が不思議なのですが、田植が終わって一晩たった田圃にもう卵があるなんて、、、。(2018年夏)

フランス語混じり香水闊歩する

掲句は昨年。先日美観地区を歩いて来ましたが、インバウンド効果と言うのですか、ますます外国の方が増えているように感じました。もちろん、会話の中身は分かりませんが、フランス語の方も、、、。(2018年夏詠)

ほととぎす程よき距離に向山

数は減ったけど今年もまた聞けるかな。現役で働いていた頃は、さあ出勤と玄関を出ると聞こえて来る声が楽しみでした。夏を告げる声、ちょっと耳をすませば聞こえる距離が、ホトトギスにはちょうど良い、、、。(2018年夏詠)

色とりどり牡丹の数の傘さして

季節は牡丹から芍薬に移りましたが、そう言えば今年は見なかったなあ。杭に開いた傘が括りつけてあって、その下に見事な牡丹の花。その数が年ごとに増えて、去年は傘も色とりどりに、、、。(2018年夏詠)