沖縄は梅雨に入りましたね。こちらももうすぐです。そんな気配の天候が増えてきました、、、。(2018年夏詠)
月: 2019年5月
草生えて土橋も夏の装ひに
これは衆楽園の土橋。早く言えば草の勢いに手入れが追い付いていないのですが、これもまたよし、です、、、。(2018年夏詠)
五月はや毛虫数多の顔並べ
ああ、また厄介な季節がやって来ました。毛虫です、、、。(2018年夏詠)
触れさうで触れぬ池の面夏燕
上手いもんです。時々触れているのもいますけど、、、。(2018年夏詠)
雨蛙バケツの柄杓占領す
酌み置きのバケツに朝になると雨蛙が入っている。それも何匹も。入れておいた柄杓の柄に乗っかって、、、。(2018年夏詠)
すれ違ふツンと樟脳更衣
急に暑くなって、慌ててタンスから出してきたお洒落着、と言ったところだったのだろうか。某名園にてすれ違った観光客らしき人。久し振りに嗅いだ樟脳の匂い、、、。(2018年夏詠)
軒下に吊られフリルの黒日傘
通りがかりに見た道路沿いの家、軒下に逆さに吊るされたフリルの付いた黒日傘が一本、それ以外に何もない。ガラス戸の向うには閉められたカーテンが見えている、、、。(2018年夏詠)
深曇る空より垂れて棕櫚の花
昔は田舎ならどこにでもあったと思う。それは棕櫚縄であったり、葉っぱを使った蠅たたきだったりの需要があったからだろう。私の実家の前にも一本植えられていて毎年毎年伸びて行ったが、高くなり過ぎたのか、百姓を止めたからか、気づいた時には切られていた。掲句は車で走っていて見かけた棕櫚の木、傍にある廃屋の屋根よりも高く、花房の黄色が際立って見えていた、、、。(2018年夏詠)
桜桃の鳥が見にくる熟れ具合
そろそろです。今年こそは負けないように、と思ってはいるのですが、、、。(2018年夏詠)
牛蛙グウと一声沈みけり
ブォーッ、ブォーッ、と低い声で鳴く牛蛙、声も大きいが図体もでかい。もともと食用として輸入されたものらしいから、今更嫌われても牛蛙に責任はない。何度か頂いた(と言うか食べさせられた)事があるが、味は白身の鶏に似た味で美味しい。かと言って、自分で捕まえて食べようとは思えないのが牛蛙。掲句、県北の名園衆楽園での句。池の縁で眠っていたり鳴いていたり、多くの牛蛙が見られる、、、。(2018年夏詠)