掲句は昨年、今年は収穫「0」でした。花が咲いて、実がついて、そこまでは順調。その後みるみるうちに葉が伸びて実が落ちて、気づけば青々とした新樹に。天候のせいか、手入れの悪さか。あるいは、昨年見事なサクランボを頂き過ぎたからかも知れませんね、、、。(2023年夏詠)
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桜桃の採り頃鳥の声任せ
今年はどうした事か実が熟れる前に葉っぱが茂ってしまって、赤い実が葉っぱに隠れた状態になりました。気候のせいかも知れませんね。それでも鳥はやって来ますが、少し食べにくそうです、、、。(2022年夏詠)
放り込む口へ桜桃五六粒
いい色に熟れています。小粒ですが味は最高。二度ほど収穫したら後はそのまま、鳥と分け合います。通りがかりに手を伸ばし口に五六粒を放り込んで味わうそのジューシーなこと、、、。(2020年夏詠)
日の透けしほどに桜桃輝けり
熟れた桜桃が日を浴びた時の輝きは本当にきれいです。今年もまた収穫の季節がやって来ました。鵯に負けないように頑張ります、、、。(2019年夏詠)
桜桃の鳥が見にくる熟れ具合
そろそろです。今年こそは負けないように、と思ってはいるのですが、、、。(2018年夏詠)
桜桃に羽音ひそかや朝の雨
数日前の朝から鳥の声が賑やかで、もしやサクランボが、と出てみると案の定色づいている。食べてみるとまだ酸味が強く、色も薄い。もう数日晴天が続けばほどよく熟れて、甘さも増すのだが、昨日は雨になった。さらに数日は天気が悪い。このタイミングで雨に遇うと、実が水分を含みすぎて弾けた状態になり味が落ちる。なるほど、鳥はそれが分かっていて早めに来だしたのか、と雨が降ってから気づいた、、、。掲句は昨年。昨年はタイミングよく熟れて、鳥より先に十分に頂いた。その後で雨になり、掲句となった。鳥とのバトルは毎年の事、良い年もあれば悪い年もある、、、。(2015年夏詠)
桜桃の熟れ時鳥と見てをりぬ
我家に桜桃の木がある。子どもが小さい時に植えた木だが、たくさん実をつけるようになる頃には子どもは家を離れた。網もかけずに自然に任せているので、ほとんど鳥に食べられてしまう。鳥は利口で、羽音を忍ばせて毎日熟れ具合を確かめに来る。知らぬふりをしてギリギリまで待って、ちょっとだけ鳥より先にいただこうと思うのだが、敵もさる者。毎年の馬鹿な挑戦。(2009年夏詠)