彼岸入りです。掲句、昨年見かけた景、墓参り前なのでしょう、入れてあるのは木製の手桶、、、。(2016年秋詠)
一日を籠りて雨の獺祭忌
最近はお酒の名前として獺祭が知られてきたり、どうやら対島には獺が生息しているらしいとか、カワウソが脚光を浴びていますが、獺祭忌についてはもう一つでしょうか、、、。(2016年秋詠)
天高し茶店のおかみお喋りで
名園なのに入園は無料の衆楽園、そのせいか中にある唯一の茶店の前は老人の憩いの場となって、いつも賑やかな声が聞こえている。すぐ近くに市役所があるせいで、用事のついでに園には年に何度か行くが、茶店には側にあるトイレに行くぐらいで、ほとんど寄ることは無い。掲句の時、たまたま店の前が静かだったので寄ってみたら、女将が以前と代わっていた。年齢もお喋りなことも、以前の女将と同じようなものだったが、、、。(2016年秋詠)
台風の余波の雨音ひそやかに
ぐらいで済めばいいと思いながら書いています。掲句は昨年、、、。(2016年秋詠)
秋暑し山へ不老の道続き
そろそろと思っているとまた暑い日がありますね。早島に行くと「不老の道」というウォーキングコースが整備されています。道標もしっかりあって、吟行で歩くにはちょうど良いコースです。東周り西回りがありますが、西周りには崩れかけた坂道があったり、墓地の中を抜けたりと野趣に富んでいます。ちょっと足が悪い方には無理かも知れませんが、最近好んでこちらを歩きます、、、。(2016年秋詠)
思ふ事多く目覚めて長き夜
目覚めて眠れない事多し、歳のせいかも、、、。(2016年秋詠)
両の手で包みて余る秋の蝶
部屋に入って来た大きなアゲハ蝶です。どうやって逃がしてやれば羽が痛まないかと考えてとった方法ですが、包みきれませんでした、、、。(2016年秋詠)
秋の暮カレーの匂ふ美容院
深い意味はありません。近所の美容院です、、、。(2016年秋詠)
鶏頭花この家も主ゐぬ家か
鶏頭は強い花です。空家となった家の庭の雑草の中で、負けずに何年も紅い花を咲かせています。そんな家を見る度に実家を思い出すのですが、、、。(2016年秋詠)
アンテナの向きはおんなじ小鳥来る
今はケーブルTVのほうが多いのかも知れません。我が家は今も屋根の上に古いアンテナを上げています。放送がアナログからデジタルに変わった時も、問題なく映ったのでそのままです。最近時々画像が乱れるのですが、きっとアンテナに小鳥でも止まっているのだろうと思うことにしています、、、。(2016年秋詠)