天気の良い日の午後だった。何の用事だったか、通勤で通る道を昼間に通った。いつもは長い紐を伸びるだけ伸ばして吠える柴犬が、咲き誇る木蓮の木の下に寝そべっていた。通り過ぎる私を、前足の間に首を置いたまま、上目遣いに見ていた、、、。(2003年春詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
天気の良い日の午後だった。何の用事だったか、通勤で通る道を昼間に通った。いつもは長い紐を伸びるだけ伸ばして吠える柴犬が、咲き誇る木蓮の木の下に寝そべっていた。通り過ぎる私を、前足の間に首を置いたまま、上目遣いに見ていた、、、。(2003年春詠)
余程気持ちが良かったのか眠たかったのかいずれにしてもワンちゃんにとっては至福の時だった事でしょう。
それにしても10年も前の事をよく覚えているね。
俳句を見るとその時の情景が浮かび上がってくるのでしょうが、俳人はそういう事が老化防止に繋がるようですね。
俳句の良し悪しは別として、心に残る風景は良く覚えています。
もっと大切な事をどんどん忘れて行っているようですが、何を忘れたのかが分からないからどうしようもありませんね。
最終的に良い想い出ばかり残れば、これに越したことはないのですが、、、。