茶の花や背戸に日の差す一所

実家での句です。実家には昔何本も茶の木がありました。普段使いの番茶は母や祖母がその葉を焙烙で煎って保存したものを使っていました。煎る時の匂いも、番茶の味も好きでした。煎茶は収穫した新芽を製茶工場に出して自家用に加工してもらいました。これも子供ながらに好きで、よく父や祖父の相手をしながら飲んだものです。今はティーバッグの安いお茶で我慢しています、、、。句とは無関係ですが今日は勤労感謝の日、、、。(2023年冬詠)

木には木の地には地の神里神楽

私の田舎の祭は昔は11月18、19日と決まっていましたが、今は11月の第三土曜日、日曜日、すなわち今日が宵祭で、夜遅くまで備中神楽の奉納があります。子供の頃は夜道を歩いて神社まで行くのですが、遠くまで聞こえて来る太鼓の音に自然と足早になって駆けだしたものです、、、。(2023年冬詠)

ただよひしハングライダー小春空

一度だけ我が家から見える空にハングライダーを見つけた事がある。たぶん2kmほど離れた所の古城跡のある山から飛び立ったのだろうと思う。広い河原があって、時々ドローンやらラジコンの飛行機やらを飛ばしている人がいる所。空を飛ぶものは見ていて楽しい。ハングライダーも増えればいいと思ったが、この時の一度だけ、、、。(2023年冬詠)