木には木の地には地の神里神楽

私の田舎の祭は昔は11月18、19日と決まっていましたが、今は11月の第三土曜日、日曜日、すなわち今日が宵祭で、夜遅くまで備中神楽の奉納があります。子供の頃は夜道を歩いて神社まで行くのですが、遠くまで聞こえて来る太鼓の音に自然と足早になって駆けだしたものです、、、。(2023年冬詠)

里神楽お神酒過ぎたる手力雄

実家のある田舎の秋祭りは今日から明日、今夜には奉納の備中神楽があるのだろうと思います。手力雄(タジカラオ)は手力雄命(タジカラオノミコト)、天照大神が天岩戸に隠れた時にその戸を開けた剛力の持ち主です。備中神楽では岩戸開きの演目で登場します。掲句はそれを思い出して詠んだ句ですが、普通の秋祭りの神楽では見られないかも知れません、、、。(2016年冬詠)

夜神楽のお面忘れし稲田姫

もう一句、備中神楽の一こまです。神楽に酒はつき物ですが、楽屋で出番を待っている間に飲みすぎて、お面をつけずに舞台に上がってしまった稲田姫です。これは神楽太夫をしていた父から聞いた話で、後楽園で見た神楽ではありませんので、念のため、、、。手力雄だったか稲田姫だったか猿田彦だったか稲脊脛だったかもあやふや、、、。(2013年冬詠)