久しぶりに河原に下りてみた。自然に生えた木が大きく育ち、その低い枝が行く手を遮る。手を伸ばして枝を持ち上げ、潜ろうとしたその眼の先に、生々しい鵙の贄、、、。(2023年秋詠)
投稿者: 牛二
日差濃き限界集落柿数多
とある山間の集落にて。私のふるさとも同じです。人影なし、柿の木多数、、、。(2023年秋詠)
烏瓜下がる生垣奥に家
秋が深まると急に存在感を見せて来る烏瓜。「んっ?この家は、空家?いやいや、空家にしてはきれいにされている生垣」と思いながら眺めた某山村の行きずりのお宅、、、。(2023年秋詠)
油断したつもりなけれど草虱
引っ付き虫と蛇にはいつも気を付けているつもりですが、いつの間にか、、、。(2023年秋詠)
秋の虹だらだら坂のふもとより
遠くの山のふもと辺りにぼんやりと虹が見える。ふもとだけで、上のほうは消えている。なんだかはっきりしない虹。その辺りからさらにだらだらと坂道が続く。坂の本当の名前は知らないが、、、。(2023年秋詠)
日を隠す雲の灰色朝寒し
この週末の雨で気温がグッと下がるとか。今年は度々騙されましたが、今度はホント、、、?(2023年秋詠)
床に散る切られて白き木葉髪
そろそろ散髪に行こうかな、と思いつつ億劫で、ついつい遅くなってしまう。そのやっと行った散髪で、切られて床に散った自分の髪の毛の色を見ては、また白くなったと感じてしまう。最近ではそれに加えて、頭頂部あたりが少しずつ薄くなっているような気がして、それでますます行くのが億劫になってくるのです、、、。(2023年秋詠)
ゆつくりと秋の百足のどの足も
寒くなると百足も早くは動けないらしい。庭に現れた百足の足は、どの足も整然と動いてはいるのだが、まるでスローモーション。ちょっと憐れな気もしたが、迷わず退治、、、。(2023年秋詠)
しろじろと並ぶ白壁十三夜
十三夜です、、、。(2023年秋詠)
屁理屈の多き理論派とろろ汁
誰がとは申しませんが、、、。とろろ汁は大好きです、、、。(2023年秋詠)