挨拶に大根二本を抜き呉れし

近所の方で、年齢は私よりだいぶ上だが現役の某会社の社長さん。平日は口元を引き締めて車で出勤される姿を時々見かける。休日はまるで違う一人の老人の顔で、散歩をしたり野菜作りをされたりしている。話をすると町内の長老と言った感じで話されるので、当たらず触らずの対応をすることにしている。休日の朝、野菜作りをされているところへ通りかかり、挨拶をするといきなり「大根はいらんか?」という話になり、大きなところを二本抜いてくださった。もっともその後に、町内会の役員うんぬんの話があって、どうもこちらのほうが狙いだったような気もする、、、。(2014年冬詠)