冬耕のゆつくりと打つ鍬の音

近所の老夫婦、天気が良ければ一日中畑に出ておられる。元は精米所やら製麺所やらをされていた方で、畑と言っても多くがある訳ではなく、一年中同じ畑を脳梗塞のリハビリを兼ねてこつこつと耕されている。何を植えられているのか、間近で見ないから分からないが、夏の間は草の勢いのほうが強く、端まで耕した頃には反対側は緑に戻っているような状態で、また始めから耕されるように見えた。さすがにこの時期になるとそういう事もなく、日差の中でゆっくりと鍬を使う音が聞こえてくるのだった、、、。(2014年冬詠)