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犬と歩けば

渡辺牛二の俳句ワールド

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日: 2022年4月26日

晩春の釣糸の描く放物線

きれいに放物線を描いて行く釣糸、もう一度見たさにしばらく観察、、、。（２０２１年春詠）

投稿者牛二投稿日: 2022年4月26日2022年4月23日カテゴリー 2021タグ春, 晩春晩春の釣糸の描く放物線にコメント

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ランナーの会釈して過ぐ息白し
片時雨むかし戦の国境
待合のテレビ体操冬うらら
自動ドア開き落葉を道連れに
茶の花や背戸に日の差す一所
初雪やほろりと零すメロンパン
小春日や猫を留守居に絵画展
水鳥の数の航跡入り乱れ
大根引帰りの空の茜色
風に意思ありて落葉のまた走る
石蕗の花加はりぬ木の根方
木には木の地には地の神里神楽
ただよひしハングライダー小春空
採れさうで採れぬ柚子の実刺の奥
空つぽの一両電車冬ぬくし
昨日より増えし川面の鴨の数
うとうとに釣られうとうと小六月
川普請用に始まる道普請
一通は喪中の葉書夕時雨
膝に来て猫温かし冬はじめ
一夜にて一木一草皆冬に
靴底に噛みし石鳴る冬隣
行く秋を惜しむか鳶の輪と声と
走蕎麦旅の初めの腹支度
道標たどりて蕎麦屋文化の日
山門の外にも銀杏黄葉かな
明け近き空に声だけ鳥渡る
老ひし眼の瞑りて見ゆる銀河かな
電球色のＬＥＤやそぞろ寒
灯火親し未だ読めざる父の文字

最近のコメント

ランナーの会釈して過ぐ息白しに money.child より
片時雨むかし戦の国境に牛二より
片時雨むかし戦の国境に money.child より
待合のテレビ体操冬うららに牛二より
待合のテレビ体操冬うららに money.child より

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