五月も最終日、近所の神社の緑がきれいです。ご多聞に漏れず大きな神木がそろっています、、、。(2021年夏詠)
月: 2022年5月
夏蝶や閂黒き大手門
行ったわけではありませんが過去の記憶から、、、。(2021年夏詠)
銀輪の植田の影も走りけり
水色の大きなランドセルを背負って蚊の鳴くような声で挨拶してくれていた近所の女の子、しばらく見ないので大きくなったろうと思っていたら、先日ヘルメットをかぶって自転車で登校する女子中学生を見かけた。まだ制服も自転車もヘルメットも借りてきたような感じで、すぐにあの女の子だとわかった。早いものです、、、。(2021年夏詠)
聴覚の端に確かに時鳥
今年もホトトギスの声が聞こえ始めました。以前に比べると数が少ないような気がするのですが、それが本当に少なくなったのか、それとも単なる年齢による聴力の衰えなのか、何とも、、、。(2021年夏詠)
菜園の玄人はだし薯の花
何をやっても器用な方です。家庭菜園もその一つ、四季折々の野菜をいつも上手に作られています。ジャガイモの花が咲いています。玉ねぎ、ニンニクもそろそろ取り頃のようです、、、。(2021年夏詠)
田蛙に皆既月食ゆくりなし
昨年の5月26日は皆既月食だったようです。田蛙は春の季語ですが、この辺りで田水が入り田植が始まるのは五月の下旬、すなわち田蛙の合唱が聞こえるようになるのは今頃からなのです。蛙たちに皆既月食はどう映ったか、、、。(2021年夏詠)
餌やつて諭す犬の子柿の花
犬の思い出です、、、。(2021年夏詠)
園丁となりて一日薔薇の香に
薔薇が咲いています。数本しかありませんが、香りは充満しています。そんな中での庭仕事、楽しいのですが、そろそろ暑くなって来ました、、、。(2021年夏詠)
新築の家の映りて代田かな
田植えシーズンが始まりました。掲句は昨年、造成地に建った新築の家、まだ外構がなく丸ごと代田に映っている、、、。(2021年夏詠)
青梅や見れば空家の佇まい
通りに面した小さな庭の梅の木、見上げると葉と同じ色の青梅が沢山生っています。ふと昔を思い出して、覗くつもりは無いのですが庭の奥の縁側を見ると、どうやら空家のよう。昔は、梅の木の角を曲がったところがその家の表で、小さな田舎の雑貨屋さんになっていました。子供むけの駄菓子やおもちゃ、日用品があって、お婆さんが店番をされていました。角を曲がってみましたが、やはりもうお店はありませんでした、、、。(2021年夏詠)