通りに面した小さな庭の梅の木、見上げると葉と同じ色の青梅が沢山生っています。ふと昔を思い出して、覗くつもりは無いのですが庭の奥の縁側を見ると、どうやら空家のよう。昔は、梅の木の角を曲がったところがその家の表で、小さな田舎の雑貨屋さんになっていました。子供むけの駄菓子やおもちゃ、日用品があって、お婆さんが店番をされていました。角を曲がってみましたが、やはりもうお店はありませんでした、、、。(2021年夏詠)
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青梅の青より零れ昨夜の雨
季節は早い。もう青梅の季節になって来た。葉も若葉の緑色、育ち始めた実もまた同じ緑色、その実から光りながら昨夜の雨の雫が、、、。(2018年夏詠)
青梅や猫にもありし氏素性
野良猫が居つくのにも何かの縁があるのでしょう、我家は目下空家状態です。しばらくアメリカンショートヘア風の愛想の良い猫が来て餌をねだっていたのですが、これは近所の飼猫と分かった頃から来なくなりました。次は深緑色のビロードのような毛並の子猫、これもどこかの名のある猫のご落胤風。用心深くて決して触らせない、餌は貰っても尻尾は振らないよと言った野良の気品漂う猫でしたが、ある夜喧嘩の声がして次の日から居なくなりました。それから時々眼にするようになったのが茶色の大きな猫、どうやらこれが新しく就任したボスで、見回りには来るが餌を貰おうという気はないようです。ということで、空家となっています、、、。(2011年夏詠)