道の駅の外に立つ仮設のテント、時たま燕が通り抜けて行く。その先に見えるのは子育て中の燕の巣、テントは暇そうだが燕は忙しそう、、、。(2021年夏詠)
月: 2022年6月
むんむんと梅雨の晴間のにはたづみ
梅雨の晴間のつもりでしたがどうやら明けたようですね。なんと短い梅雨だったことでしょう。梅雨の句の予定が狂ってしまいます、、、。(2021年夏詠)
半ば枯れなかば生くる樹梅雨茸
数年前から衰えの見えていた栗の木、昨年はまだ半分ぐらいは青い葉が見えていましたが、今年は完全に枯れたようです。掲句の昨年すでに木の根元に見えていた梅雨茸、今年はますます元気で、徐々に木を占領しつつあるようです。鮮やかな土色です、、、。(2021年夏詠)
コロナウイルス流してしまへ梅雨の川
今年はおかしな梅雨ですね。頭も身体も混乱してしまいそうです。掲句は昨年の梅雨らしい梅雨、水が出る度に川を見に行っていました。祈りを込めながら、、、。(2021年夏詠)
本堂の高き床下蟻地獄
寺の本堂の床下に地獄がある。これも何かの仏の縁か、などと考えるような事はしない。つついてみたい気もするが、この齢になるとそれもやらない、、、。(2021年夏詠)
白き花いよいよ白くサングラス
サングラスをかけての運転、滅多にかけないので見える世界が新鮮でかえって疲れたりします。白いのはたぶんえごの花、、、。(2021年夏詠)
ほつれ毛のうなじ前行く白日傘
妄想、、、。(2021年夏詠)
梅雨の傘上げれば笑顔コンニチハ
どうやら下ばかり見ていたらしい。ふと傘を上げると目の前に知り合いの笑顔が、、、。(2021年夏詠)
ぼそぼそと話して二人韮の花
通りすがりの家庭菜園にて。結構長い一畝が丸ごと韮のようで白い花が咲いている。家庭用にしては多いような気もするし、売り物なら花は咲かせないような気もする。傍らにしゃがんで何やら話しながら作業されているのはご夫婦だろう。何気ない時の流れ、、、。(2021年夏詠)
塵芥車バックする音梅雨晴間
暦によると今日が夏至だそうです。相変わらず飛ぶように時間だけが過ぎて行きます、、、。(2021年夏詠)