個人でオープンガーデンをされている薔薇園での句。蔓薔薇の絡まったフェンスの下からひょっこりと日本猫、、、。(2021年夏詠)
月: 2022年6月
老釣師まず草を刈り座を作り
何度も登場して頂いている鯉釣の老人、朝の川岸でまずは座る場所の確保から、、、。(2021年夏詠)
紫陽花や共同井戸に網の蓋
昨日に続き下津井吟行を思い出して、、、。(2021年夏詠)
軒低き浦の細路地夏つばめ
下津井吟行を思い出して、、、。(2021年夏詠)
菜園に会話きりなし夏の茱萸
散歩途中にある家庭菜園に植えてある実の生る木の中の一つ、真っ赤な大粒の茱萸がたわわに実っています。美味しそうです。その後のほうから話し声が聞こえてきます。一人は菜園の主、もう一人はその友人でしょう。聞き覚えのあるような、ないような声、、、。(2021年夏詠)
水口に水音軽し栗の花
田植が終わると栗の花の季節、今が咲きかけです。雄花の白い房が樹全体を覆う姿は壮観です。それに遠くからでもそれと分かる匂い、、、。(2021年夏詠)
伸びるだけ伸びて蚯蚓が道渡る
小指ぐらいの太さの巨大ミミズ、伸びた時には20Cmは超えているだろう。ゆっくりゆっくり道を渡って行く。無事に渡れるものかどうか、、、。(2021年夏詠)
水面の動く浮巣のある辺り
かいつぶりの声はするのですが姿が見えません。大川一枚隔てた向こう岸の崖の下、人間が近づけそうにない、たぶんあの辺に浮巣があるのだろうと想像するのですが、実物はまだ見たことがありません、、、。(2021年夏詠)
田蛙の止んで闇より他に無し
田蛙のシーズンです。一斉に鳴いて、一斉に黙って、それが田圃単位ぐらいで伝播していくような気がします。不思議です、、、。(2021年夏詠)
雨に散り風に散りして山法師
山法師が散り始めました。咲き始めは小さかった花がまるで見違えるような大きさになって、雨に散り、風に散り、、、。(2021年夏詠)