水鳥が帰った後の湖面、穏やかで波ひとつ無い晩春の午後。今年ほど暑くはなかったと思う昨年の晩春、、、。(2023年春詠)
月: 2024年4月
ひと山の捨てられてあり葱坊主
菜園脇の土手にひと山、立派に育った葱坊主、容赦なし、、、。(2023年春詠)
くぐもりし声の蛙の目借時
しっかり目を覚ましてから鳴きなさい!と言ってやりたくなるような蛙の声、、、。(2023年春詠)
雨止んで地にも枝にも花水木
桜の後は花水木。掲句はもう少し後、昨年の散りかけた頃の句です、、、。(2023年春詠)
晩春の雨か始発の音濡れて
そんなに変わるはずは無いと思うのですが不思議なものですね。なぜか濡れた音に雨を感じたのです。早いものです、もう晩春という季節、、、。(2023年春詠)
囀は朝の目覚めの証かな
朝から賑やかな鳥の声、考えてみればこれも目覚めたからの事、、、。(2023年春詠)
当たり前のやうに猫ゐる春炬燵
そろそろ仕舞わなくては、、、。(2023年春詠)
遅桜ひと色添へる山路かな
もう終わりと思っていた桜に出会えた山路、昨年の句。今年はまだ楽しめそうな感じです、、、。(2023年春詠)
鯉幟泳ぐ高さに高架橋
ちょっと早いですが泳ぎ始めましたのでこの句を。ちょうど真鯉の大きな眼の高さ、睨まれているような感じでした、、、。(2023年春詠)
花散らす雨聞きつつの朝寝かな
たまには朝寝もいいもんです、、、。(2023年春詠)