暖かな日差には校舎の屋上から聞こえて来る間延びしたチャイムの音がよく似合う、、、。(2023年春詠)
月: 2024年4月
花の雨傘の大きな一年生
ランドセルも傘も大きい、おなじみの新一年生の春の景、、、。(2023年春詠)
耳に来て蝶の羽音のする真昼
何の拍子か耳のそばにモンシロチョウ、くすぐったいような、うれしいような、、、。(2023年春詠)
兄弟の四人四辺に春炬燵
昨日の句の続きです。コロナ禍を理由に法事の後の住職を交えての会食は無し。実家に戻って炬燵に入って兄弟仲良く暖かく、、、。(2023年春詠)
花冷の山へ本堂開け放ち
昨年の菩提寺での母の十三回忌、開け放たれた本堂に上がるとストーブは点いているもののちょっと寒い。閉めようとすると住職が「あ、コロナですから開けといてくださいね。私が大きな声を出しますし、念のために」とおっしゃる。確かに声は大きい、、、。(2023年春詠)
春夕焼自転車で来る刃物砥
遠い昔を思い出しての句です。自転車で、なぜか烏をお供に連れて、、、。(2023年春詠)
花を背に花のありけり園の春
通りがかりのこども園、何本もあるのです。一本桜も良いけれど、、、。(2023年春詠)
雀の子三羽が並び道渡る
近くのお家のそばの坂道の所、屋根から零れるように降りてきた雀の子、、、。(2023年春詠)
花追ふて我も一人のパラノイア
私が行く所と言えば限られた数か所に過ぎませんが、それでも毎年何か所かを同じように見に行きます。まるで偏執狂のように、、、。(2023年春詠)
AIの嘘もあるらし万愚節
もう四月、万愚節、四月馬鹿。AIも一年でずいぶん変わりましたね。嘘が蔓延するようなAIになって欲しくはありませんね、、、。(2023年春詠)