何の拍子か耳のそばにモンシロチョウ、くすぐったいような、うれしいような、、、。(2023年春詠)
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草の先とまりて蝶の重さかな
名前を知らない細い草の葉に止まった蝶に葉先がゆらり、、、。(2022年夏詠)
舞ひ上がる風のひと吹き蝶となる
啓蟄も過ぎましたしそろそろ見られる頃かと思うのですが今年はまだです。今日ぐらいから気温が上がる予報、ほんとにそろそろです、、、。(2021年春詠)
晴の日の蝶影となる石の上
気付けばずいぶん日差が強くなっています。ふらふらとやって来た蝶の影が、石の上にくっきりと、蝶に合わせてふらふらと、、、。(2019年春詠)
蝶二頭出会へば縺る昼河原
大方は求愛行動ではなかろうかと思うが、中には争いの場合があるかも知れない。だとすればなんと優雅な争い。どちらが勝つとも負けるとも、、、。(2014年春詠)
いにしへを想ひしをれば蝶よぎる
備中国分寺の山門から少し下ったところに梅園がある。名所旧跡に限ったことではないが、今はこうだが昔はどうだったのだろうかと、古い時代を想像してみると楽しい。例えば備中国分寺であれば、その周囲の道の様子であるとか、民家の数であるとか、行き来する人の数とか。簡単に言えばよくある何々寺縁起というような絵巻物のような世界を、現在の風景を眺めながら想像してみる。満開の梅園でそんなことをしていたら、突然湧いたように目の前を蝶が過ぎて行った。おっとっと、俳句を詠まなければ句会に間に合わないぞ、と、、、。(2014年春詠)