普段空家の実家に帰っての最初の仕事。風が気持ち良い、、、。(2023年夏詠)
月: 2024年5月
水動き河鵜の顔がひよいと出る
静かな川面を眺めていると水面に動き。「?」と思う間無しに出てきたのは嫌われ者の川鵜の顔。まあ一句になったので良しとしよう、、、。(2023年夏詠)
桜桃の夕日受くれば透き通り
掲句は昨年、今年は収穫「0」でした。花が咲いて、実がついて、そこまでは順調。その後みるみるうちに葉が伸びて実が落ちて、気づけば青々とした新樹に。天候のせいか、手入れの悪さか。あるいは、昨年見事なサクランボを頂き過ぎたからかも知れませんね、、、。(2023年夏詠)
牛の眼の宙を映して牧涼し
まだ五月と言うのに暑い日が続きますね。で、ちょっと足を延ばした昨年の蒜山高原での句、、、。(2023年夏詠)
テーブルの板に節の目走り梅雨
ふと目を落としたテーブルに節の目、雨で退屈だったのでしょう、昨年の句、、、。(2023年夏詠)
ワクチンへ榎若葉のクリニック
コロナのワクチン接種に行ったクリニック、駐車場の隅に大きな樹がありなにやら表示した看板がある。予約時間に間があるので見学に。この場所は由緒あるお屋敷の跡、そこにあった樹齢何百年(年数を忘れました)かの榎をそのまま残してあるとか。何百年経とうと同じように芽を出し若葉を茂らす榎、クリニックにはふさわしいかも知れない。クリニックは改築された瀟洒な建物、、、。(2023年夏詠)
抜き置きし新玉ねぎの白さかな
残念ながら他所のお宅の庭の景、、、。(2023年夏詠)
雨しとど山に点々朴の花
柔らかくて素直な朴の木には版画やら彫刻やらでずいぶんお世話になりました。その性格をそのまま花にしたような大きくて白い朴の花、好きな花です。掲句は昨年、雨中の散歩で見上げた山の所々に、、、。(2023年夏詠)
分け入りし深山間近に時鳥
四日ほど前の朝、今年初めての時鳥の声を聴きました。まだ雑音の少ない時間帯、遠くの山を移動しながら鳴いている感じの声でした。でもそれっきりです。数が少なくなったのか、聴力の衰えか、、、。掲句は昨年、車を止めた駐車場の、思わぬ近さから、、、。(2023年夏詠)
梧桐や総じて高き杜の樹々
大きすぎて長い間気付かなかった近くの神社(作楽神社)の梧桐。この神社も高い樹が多い、、、。(2023年夏詠)