夏の鴨空一回りして降りる

土手を散歩していると鴨の大きな声がする。見るとわんどとなった川の中で、まだ泳ぎ始めたばかりの子鴨を連れた母鴨が騒いでいる。子鴨を数えると十羽もいる。母親の大きな声に従って集団で右往左往している。何だか変だなとよく見ると、傍の草むらに隠れるようにして獣が動いている。狐だ!なるほど、それで騒いでいるのか。距離はあるし、わが愛犬は老犬だし、さてどうするかな。と考えているうちに、狐がこちらの存在に気づいたのか、こそこそと上流のほうへ去って行った、、、。(2018年夏詠)

ひとりでに生えて南瓜の花開く

と、これは昨年の句です。毎年埋めた生ごみから南瓜の芽が出て、やがて花が咲き、気づけばいくつかを収穫、このサイクルを繰り返していたのですが、今年はどうやら生えてこないようです。たまには土を休ませなさいと言う事なのでしょうね、、、。(2018年夏詠)