近くの道の駅、移動図書館の開設場所となっているのでしょう、時々見かけます。掲句の時はちょうど到着したばかり、屋根の上のスピーカーから大きな音で子供向けの音楽を流していました。自分で図書館まで行けない人にとっては貴重な機会なのでしょう、雨の中で本をさがしている人を見かけたこともあります、、、。(2016年春詠)
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避暑避寒縁なき暮し春炬燵
結局のところ、炬燵ほど便利で経済的な暖房器具は無いのではないだろうか、と都合の良い事を考えながら冬の間を炬燵の中で過ごした。もとより避暑避寒に縁がないのは経済的要因によるところが大きいのだが。もうしばらくはお世話にならなければならない、、、。(2016年春詠)
冴返るミサイルにある前倒し
冴返るでもう一句、なんでミサイルの発射に前倒しがあるんだと思った昨年春の句です。今年は静か、他のニュースは賑やかですが、、、。説明がないと分からないですね、、、。(2016年春詠)
山門に古き槍痕冴返る
倉敷観龍寺の山門、左手の潜り門の鴨井にある傷跡は幕末に倉敷代官所に攻め入った長州藩士が陣を張った時につけた槍痕とのこと、そう思って眺めると、、、。(2016年春詠)
浅春の作務衣の若き寺男
県中部の山の中にある古刹本山寺での句。いつもきれいに手入れがされている。数年前から若者が一人加わった。仕事ぶりは真面目。そう言えば今年はまだ行っていない、、、。(2016年春詠)
ドロップは穴より解けて春となる
立春の句がないのでこの句を、、、。(2016年春詠)
誰がために鐘は鳴りけり葱の花
あっちの畑でもこっちの畑でも、葱坊主が見事に育っています。掲句、そんな畑を見ながら歩いていると、寺のほうからゴ~ンと鐘が一つ、、、ついこんな句にしてしまいましたが、葱の花は春の季語でした、、、。(2015年夏詠)
糠雨の眼鏡くもらすみどりの日
去年はみどりの日が雨だったようです、、、。(2015年春詠)
堰堤の白き水吐き遅桜
大きなダムが放流している場面に出会えることは滅多にありません。掲句もじつは本物の放流ではなく、脇のほうからの小さな放流でしたが、それでも綺麗で勢いがあります。良いものです、、、。(2015年春詠)
行春の風になごりの寒さかな
例年ゴールデンウィークまでは暖房器具は仕舞わないようしています。今年も寒かったですね、連休初日までは。晩霜の注意報まで出て、農家の方は霜対策が忙しかったようでした。なんて事を書いていたら昨日はいきなり夏の暑さが、、、。掲句は昨年、同じ昨年の俳句帖に<ここに来て暑さ極まる暮の春>なんて句も残していますから、結局毎年似たようなものなのでしょうね、、、。(2015年春詠)