蛇に会ふベルト一本ぶんほどの

出会いはいつも突然なので驚いてしまいます。掲句は昨年、今年の初お目見えは4月7日でした。やはり1メートルはゆうにある青大将、朝で寒かったせいか全く動かずじっくりと観察しました、、、。(2021年春詠)

蛇死してベルトのやうに道にある

一瞬ベルトが落ちていると思ったのですが、本革のベルトではなくて、本物の蛇がベルトを放り投げた時のような丸い形で死んでいるのでした。蛇が死んでいることは珍しくないのですが、とりあえずは観察、、、。(2016年夏詠)

草の中草をゆらして蛇静か

風のない午後の草原の、一所だけ草が揺れている。音もせずその揺れが少しずつ近づいて来る。何んとも不気味だが、正体は分かっている。普通の蛇、出会うとお互いにビックリするだけで、向こうがそそくさと逃げて行く。逃げない蛇は怖い、、、。(2016年夏詠)

事切れて蛇一本の紐となる

また蛇の句です。自然は良くしたもので、たいていの場合はほっておいても、カラスやらトンビやら狐やらの餌になって片づけられてしまう。そうで無ければ夏の暑い日差しに焼かれてカラカラの干物になってしまう、、、。(2015年秋詠)

蛇死して影焼き付けるアスファルト

朝の散歩に出ると、夜の間に轢死した蛇によく出会う。たぶん夜も残るアスファルトの温みを求めて路上に出ていて被害にあうのだろう。トラックのような大きなタイヤにまともに轢かれると、まるで煎餅のようになってしまう。よくしたもので、その煎餅が次にそこを通りかかる頃には、烏かトンビか、あるいは狐か、綺麗に処分してアスファルトには影だけが残っている、、、。(2015年夏詠)