寒くなってきましたね、、、。(2020年冬詠)
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その数の光返せり冬木の芽
我が家のちょうど二階の窓の高さに咲く辛夷の木があります。今年は全く咲かなかったのですが、落葉が終わった今その木に新しい冬芽が見えています。大きめのビロードのような芽がたぶん花芽でしょう。来年の春が楽しみです、、、。(2020年冬詠)
憂国忌少年丘に夕日見る
憂国忌は三島由紀夫の忌日、11月25日、ちょっと遅れてしまいましたが夕日がきれいだったので思い出してこの句を、、、。51年前、憂国とは縁のない少年でしたが、三島の本は何冊も読んでいましたし、衝撃を受けました。学校も同じ敷地内にある学生寮も丘の上、夕日がきれいな場所でした、、、。(2020年冬詠)
掃けばまた散り来る落葉掃けばまた
長かった庭の落葉掃きがやっと一区切りしました。次の常緑樹の落葉が始まる春まではしばらくのお休みです。庭がずいぶん明るくなりましたよ、、、。(2020年冬詠)
消え残る家一戸ある冬田越し
冬至までもう少し、今が一番朝が遅い頃ですね、、、。(2020年冬詠)
水鳥の昨日と同じ顔をして
人間の目では見分けられないだけなんでしょうね、、、。(2020年冬詠)
星凍てて瞬くことを忘れけり
寒い夜、、、。(2020年冬詠)
警備員立つ完璧の冬支度
道路工事の警備員さん、完璧に見えるけど寒いのだろうな。暖かい車の中にいるのが申し訳ない、、、。(2020年冬詠)
演習の大砲響く冬の山
昨日の星山は県北の中ほど、今日の山は県北東部にそびえる那岐山、その中腹にある菩提寺に行った時の句。遠くから時々腹に響くような低い音が聞こえてくる。最初は猟銃の音かと思ったが、よくよく考えてみると那岐山の麓には自衛隊の駐屯地がある。どうやらその演習の大砲の音のようだと思うに至った、、、。(2020年冬詠)
熊鈴を鳴らして漢枯木道
県北にある星山と言う標高1,030mの、登山道が整備されているちょっとした山に行った。登山のつもりは無く麓付近の雑木林の枯木道をうろついていたら下山してくる一人の男性に出会った。しっかりした登山の服装で、リュックに付けた熊鈴が足を運ぶ度に大きな音を立てていた。こちらの軽装が恥ずかしくなったが挨拶をしてすれ違った。頂上まで登ることなくしばらくして登山口の駐車場まで戻ったら、まだその男性が車に側で帰り支度をしている最中だった。どこから来られているのだろうと思って見ると車は関東のナンバープレートだった、、、。(2020年冬詠)