着ぶくれて露座売並ぶ河畔かな

昨年暮れの倉敷美観地区での句です。美術館あたりの河畔に並ぶアクセサリーを売る露店、寒いにつけ暑いにつけすっかり風景に溶け込んだ存在でした。それが今年は禁止になったとか。細かい理由は分かりませんが、あの風景が好きだった者にとっては寂しいかぎりです、、、。(2019年冬詠)

生垣の中より雀実南天

実南天の赤がきれいです。いつもヒヨドリに狙われて、正月の頃にはボロボロになってしまいます。正月にはまだ間がありますが、今のところ大丈夫。その点雀には南天の実は大きすぎるようで、安心です、、、。(2019年冬詠)

終電車霜夜の静寂破り過ぐ

終電車の通るのは午後十時十分ごろ、霜の夜の外はもうジンジンと冷えています。寒いですが星が瞬いてきれいです。そんな静けさを破って、たいてい誰も乗っていない終電車が我が家の裏を過ぎて行きます、、、。(2019年冬詠)