犬猫にそれぞれの場所夏館

たくさん居た犬も残り一匹、それに居候から昇格した猫が一匹、それぞれ居心地の良い場所を見つけて眠っている。猫はなぜか閉じたノートパソコンの上がお気に入り、、、。掲句は去年、まだ愛犬もみじが大きな場所を占めていた頃、、、。(2019年夏詠)

迷ひつつ風の通りぬ夏館

倉敷大橋家住宅、こんなに広かったら風も迷うだろうなあと思った時の句ですが、実に上手く風は抜けて行くものです。昔の家ならではです。私の実家も田舎の農家の造りですから見事に風が抜けました。ただし迷うことなく一直線に抜けられる家でした、、、。(2015年夏詠)

風迷ふほどに戸を開け夏館

先月の倉敷吟行のときに、初めて「大橋家住宅」を見学しました。見ごたえがありました。広い屋敷の部屋という部屋が開け放たれて、風鈴の音が心地よく響いていました。街の中にあってこれだけの風が通るなんて、日本家屋の極致ではないかとまで思いました。できれば部屋の中央でちょっと昼寝をしたかった、、、。先日までヘッダーに使っていた写真が、その大橋家の倉敷格子です。その時に書けばよかったのですが、記事のほうが遅れてしまいました、、、。今日は大暑、わが夏館もあちこち開け放っていますよ、、、。(2014年夏詠)