小夜時雨からだ濡らして猫帰る

時雨が多い。朝起きると路面が濡れている、そんな事がしょっちゅうある。掲句は夜、出かけた猫が帰らないと思っていたらどこかで雨宿りをしていたようだ。止んだから帰ったのだろうが、草の中を通るものだから身体が濡れている、、、。(2022年冬詠)

小夜時雨壁打つ屋根打つ心打つ

寒さと共に、県北の盆地は時雨の季節になりました。気がつくと雨の音がしている。おっと、洗濯物が出しっぱなし、と外に出てみるともう小降りになって日差が見えている。そんな感じで、風情があるとばかりも言っておられないのが時雨ですが、盆地には時雨がよく似合います。掲句は夜の時雨、音が寂しい、、、。(2014年冬詠)