足止むる留守の庭先梅の花

前のお宅の裏にある梅のつぼみがだいぶ膨らんでいます。緑がかった白梅です。ここは留守だろうがそうでなかろうが、思い出しては見に行きます。掲句は例によって散歩途中の留守宅、ゆっくりも見ていられないのですが、、、。(2014年春詠)

金毘羅往来猛犬注意梅の花

早島を歩くと「金毘羅往来」の文字、由来を読むと江戸時代に香川の金毘羅さんへのお参りに使われた道とのことだった。往時を偲びながら歩いていると、昔ながらの立派な門と塀に囲われた古い屋敷に行き当たった。高い塀越しに梅の花が見える。門の木戸は閉じられ、横の通用口の所に「猛犬注意」と書かれた白いプラスチック製の板が貼られていた、、、。(2012年春詠)

三世代続く女系や梅の花

県北では梅ももう少し先になります、、、。とあるお宅の庭先にある古い梅でした。通りがかりにずいぶん楽しませていただきました。お家も立派な古い農家のつくりでしたが、建て替えられて洋風の洒落たお家になってしまいました。娘さんが結婚されて一緒に住まれるとのことでした。庭もすっかり洋風になって、あの梅の木はどこへ行ったのでしょう、、、?(2011年春詠)