住み古りて梟杜の主となる

4月1日、エイプリルフールですが、まともでないような、まともな話です。春になると夜に近所の神社の杜から梟の声が聞こえてきます。時々は寝室のすぐ近くで聞こえることがありますから、たぶん我が家の傍まで来ているのだと思います。梟は留鳥で俳句では冬の季語に分類されています。けれど、近くの神社から聞こえてくるのはなぜか春ばかりなのです。ちなみに掲句は昨年の春に詠んだ句、ウソではありません、、、。(2015年春詠)

梟やどつぷり浸かる仕舞風呂

近くの神社には何本もの大木があり、フクロウが住んでいる。静かに風呂に浸かっていたり、寝床で本を読んでいたりすると、時々声が聞こえる。それも裏の柿の木にでも来ているのか、ずいぶん近くで聞こえて驚く事がある。実家でもフクロウの声はよく聞こえた。近くの山の頂にある松林が風に鳴っているような夜に、その松林の方から聞こえる声は、寂しさを通り越して子供心には不気味とさえ感じられるのであった、、、。(2014年冬詠)