田舎だから音が少ない。秋に限った事ではないが、女性の声はよく透る。立話は小さな声でして欲しいなと思いながら散歩の道を変える、、、。(2023年秋詠)
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秋澄むや遠き緑の寺の屋根
気持良い秋晴の遠い山の中腹に見える緑の屋根。一目でお寺とわかりますね、、、。(2022年秋詠)
山上に光る鉄塔秋澄めり
こんな日は遠くまで良く見える。遠くの山の上に今まで気づかなかった鉄塔らしき物が数本見える。送電用の鉄塔とは違うように見えるが、正体がわかるほどはっきりとは見えない。発電用の風車?、なんて想像するのが楽しい、、、。(2022年秋詠)
秋澄むや山の重なりはつきりと
昨日に続き昨年の台風後の句。いつも以上に遠くまではっきり見える山、秋です、、、。(2020年秋詠)
宍道湖に伯耆富士浮き秋澄めり
こちらは宍道湖の秋、町内会でバスを仕立てて数年に一度の親睦旅行に行ったときの句。出雲大社に参拝して宍道湖沿いの温泉で宴会、その後どういうコースだったろう(?)帰りのバスの窓から見た宍道湖はすでに夕景に近かったように記憶している、、、。(2001年秋詠)
秋澄むや句会の窓にビートルズ
当時は時々奉還町のリブラで句会があった。リブラは一階が小さなギャラリー二階から上に句会の出来るような部屋があった。ギャラリーの前が広場になっており、その横に二階へ通じる階段が伸びていた。広場には時々弾き語りをする若い女性の姿があった。ちょうど句会が始まる頃から歌い始め、句会の間中歌声は続いたが、その声は時には句会を忘れて聞きほれるほど良く通る美しい声だった。掲句のビートルズがどの曲だったかは忘れたが、その声だけは記憶に残った。今はこの日曜日の句会は無くなり、あの歌声を聞くことも無くなったが、きっと今もどこかで歌っているのだろうと、奉還町の句会へ行くたびに思う、、、。(2009年秋詠)