雨の中の観察日誌。蜘蛛は歳時記では夏ですが、、、。(2019年秋詠)
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秋霖や笙ひちりきの音湿り
台風21号でやっと秋雨前線から逃れられたようですね。せっかくの秋に雨が多いのは困ります。掲句は昨年、倉敷阿智神社での句、、、。(2016年秋詠)
秋霖や時の止まりし如く街
雨の降り続く人影の途絶えた街を見て、ふとこんなふうに思いました。これからの雨は一雨ごとに秋が深まりますね、、、。(2016年秋詠)
秋霖や教師たばこを咥へ立つ
いつも吟行に行く公園の東屋は、道を隔てた所に正門がある某高校の、教師の喫煙場所になっている。校内に喫煙場所が無いのだろう、正門を出て東屋に来ては一服して帰っていく。多い時には三人ほどでしゃべりながら一服している姿がある。個人のモラルの問題なのでとやかくは言わないが、今時いいのかな?とは思う、、、。それはともかく、せっかくなので、一句に使わせてもらいました、、、。(2014年秋詠)
秋霖や仕舞ひ忘れし庭箒
通り過ぎていく車の音に何となく雨を感じて目が覚めた。起き出すと案の定雨だった。音もない雨が降り続いている。今日が雨なら昨日のうちに、もう少し庭の手入れをしておけばよかったと、天気予報を見逃したことを後悔しながら、新聞を取りに外へ出る。庭に目をやると、昨日仕舞い忘れた箒がぽつんと濡れていた。(2000年秋詠)