庭に雨水受けの水瓶が一つ、近くに椿が植えてある。風の具合か、時たま瓶の中に椿の花が浮いている。覗くとそこに空もある、、、。(2021年春詠)
タグ: 落椿
落椿甕の中にも小さき空
我が家の椿、今が盛りです。日々落椿の掃除に追われています。雨樋の水を受けている甕の中にまで落椿、一緒に空が浮かんでいます、、、。(2018年春詠)
落椿拾うておれば椿落つ
「後転が出来るか?」と言うので、「後転ぐらいどうってことないだろう」とやってみたら、「あれっ?」出来ない。もう一度、「あれっ?」。勢いが足りないのかと、三度目に勢いをつけたら、グキッと首の下あたりを痛めてしまった。二三日もすれば治るでしょうが、知らない間に老化は来ているのだと痛感した次第です。皆さん、後転ぐらいと侮ってはいけませんぞ、、、。(1998年春詠)
冷たさのひとかたまりや落椿
落椿を手に取ると重さと共にその冷たさに驚く。倉敷安養寺吟行での句。山門をくぐったところに一本の椿があり、その下に数個のまとまった落椿があった。思わず触れてみた。余談になるが、安養寺近くの山で鴬が鳴いていた。実にきれいなホーホケキョだった。今住んでいる岡山県北のこのあたりの鴬はホーホケキョケキョと鳴くことが多い。<正調の鶯鳴けり安養寺>(2010年春詠)