庭の奥まった所に、山の斜面に突き出すように作られた厠は木製の古い建物だったが、さすがに寺の厠、掃除は行き届いて清潔感があった。男性用のちょうど用を足す目の高さに窓が切ってあり、そのすぐ向こうが山の斜面で木が茂っていた。何んとは無しに眺めたその窓に、ちょうど光の加減で、、、。(2016年夏詠)
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雨戸繰るそこに輝く蜘蛛の糸
掲句のように開けた雨戸のむこうなら良いのですが、無防備に出た朝の庭でいきなり顔を覆い来る蜘蛛の巣、いやですねえ。また一年が過ぎてそんな夏がやってきました。いきなり捕虫網で掬われる蝉や蜻蛉の気持も分からないでもないなあと、、、。(2016年夏詠)