衰えが見えていた葉牡丹に霜が降りて、葉の渦の縁に沿って霜の白い線が。衰えていた色も霜が隠して、葉牡丹がまるで生き返ったような色合いに、、、。(2023年冬詠)
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如月の霜と拮抗したる日と
朝は一面霜で真っ白、肌を突き刺すような寒さを感じますが、太陽が昇ると途端に空気が柔らかくなって、身体の力が抜けて来るような気がします。そのちょうど真ん中あたりで詠んだ昨年の句、、、。(2022年春詠)
月残る霜野を走る始発かな
これも昨日、一昨日とは別の日、たまたまの早起きの朝です、、、。(2020年冬詠)
霜の野へ工事の車来て止まる
昨日の続きのようですが別の日、場所は同じ河原です。静かな河原に突然後から降りてきた工事車両、荷台には看板やら何やらが沢山積んである。そうだ、世間ではもうそんな時間、、、。(2020年冬詠)
壁一枚隔て霜降る音を聴く
寒い夜、、、。(2019年冬詠)
霜の野の点の一つとなりに行く
今年は霜が少ない。これも昨日の椿と一緒で、例年と違います。例年なら岡山県北の冬は厳しい、、、!(2014年冬詠)
ふみしめて土やはらかき霜のあと
久米郡美咲町にある本山寺は、私の大切な吟行地の一つになってしまいました。時々行きたくなっては岡山での句会への道中に寄り道をしてしまいます。綺麗に手入れをされた境内の大地はいつ行っても優しく、靴を通した感触が柔らかく感じられます。掲句は昨年の初句会への道中で寄り道をした時の句、霜が降りては解け何日も人が歩いていない山中の境内の大地は、ことのほか優しく、柔らかく感じられました、、、。(2013年冬詠)