青梅雨や傾き増せる廃家屋

句会へと429号線を走る途中にある山中の民家、最初は単なる古い民家と思えたが、どうやら廃屋らしいと気づいてから、気になって通る度に見るようになった。もう何年にもなる。少しずつ廃屋らしさを増し、去年あたりからは屋根に傾きまで見えるようになった、、、。(2020年夏詠)

青梅雨や瓦積みおく堂裏手

後半に入り、いよいよ青梅雨らしい日々が続いています。句会へ行く途中、句が揃わず藁をも掴む思いで寄道した誕生寺、覗いた小さなお堂の裏側の景。補修用か、建てたときの残りか、浅い廂の下に積み置かれた、すでに苔むした瓦が雨に濡れていた、、、。(2010年夏詠)