少年の学なりがたし青胡桃

この近くには自生している胡桃の木がたくさんある。胡桃と言っても鬼胡桃で、小さくて殻は硬く食用にはむいていない。子供の頃に採りに行ったのはこの鬼胡桃で、石でつぶしてわずかばかりの身を取り出して食べていた。初めて栽培種の胡桃を貰ったときには、その殻の柔らかさと中身の 多さに驚いたものだった。鬼胡桃の用途と言えば細工物に使うか、私の祖父もやっていたが、二個を手の中で転がすようにして手先の運動に使うかだ。今に私にも必要になるかも知れないので、今からそれ用に何個か集めておこうと思うのだが、青胡桃のときは目に付くのに、秋になり気づいた頃にはきれいに無くなっている、、、。(2014年夏詠)

雨後の空の明るさ青胡桃

河原に生えている胡桃の木は鬼胡桃という種類で、食用にする栽培種とは大きさも硬さも違います。小さくて硬くて、割っても食べるところは殆どありません。この時期の胡桃はその外側に青い皮が付いていて、ちょうどゴルフボールぐらいの大きさです。その実が房状に下がって生っています。青胡桃はよく見かけるのですが、秋になり、色が変り始めるといつの間にか無くなってしまいます。テレビのCMではないですが、利口な鴉が持っていくのかも知れません。(2001年夏詠)