禅寺のつぎはぎだらけ白障子

総社市の井山宝福寺には、母が近くの施設にいたので訪れる機会が多く、ちょっとだけ母を訪ねては、一人吟行に時間を使った。宝福寺の方丈は庭越しに眺められるだけだが、禅寺らしい佇まいの立派な方丈で、雪舟が鼠の絵を描いたのもこの方丈の中だそうだ。その方丈の庭に面した障子は、やたらとつぎはぎがしてあり、それがまた冬日の中で美しい光を見せるのである。たぶん単なるデザインなんだろうとは思うが、禅寺なのであるいは何か別の意味があるのかも知れないなあ。(2010年冬詠)

「禅寺のつぎはぎだらけ白障子」への4件のフィードバック

  1. 総社に住んだ小学6年生の時、T君という友人が井山に住んで居り自転車で遊びに行った。
    ちょうど宝福寺が近くに有ったのか宝福寺の境内で遊んだ記憶が有ります。
    残念ながら白い障子は記憶に有りませんが雪舟の話しを思って建物を眺めた覚えはあります。

  2. 宝福寺は名刹ですね。十二月初旬のまだ紅葉の残っている頃に、何度かお茶会に行きました。月釜というのが毎月あるそうなのですが、十二月だけはお昼ご飯がいただけるのです。茶飯とお汁と煮しめとつけものだけのお昼なのですが、なんともいえず美味しいのです。方丈の中はたいそう広く、太い梁が印象的です。中庭の白さざんかが咲き始めていることでしょう。

コメントは受け付けていません。